取り扱い鋼材の種類(常時)
鉄
- SPHC(酸鉄)熱間圧延鋼板
高圧で圧延された材料で、加工精度は冷間に比べて劣る。プレスでは、建材関係部品に使用。 -
SPCC(ミガキ)冷間圧延鋼板
熱間圧延された鋼板をさらに常温で圧延しているため、表面がきれいな板材。プレスでは、建材関係部品に使用。 - SECC(ボンデ)電気亜鉛メッキ鋼鈑
電気メッキによって、鋼板の表面に亜鉛をつけたもの。SPHCやSPCCとの違いは、鋼の大きな弱点である。錆や腐食等を軽減できるプレスでは、仮設分電盤などに使用。 - SGCC(ペンタイト)溶融亜鉛メッキ鋼鈑
SECCとの違いは、メッキの付け方で、電気的にメッキにするか、溶融亜鉛に浸してメッキするか。溶融亜鉛メッキの方が、厚みが厚く、耐食性に優れている。プレス加工では、建材に使用。 - ZAM
耐食性がSGCCに比べて10〜20倍優れている。メッキ層も柔らかく加工性に優れている。ただ、溶接をはじくため、一度、皮膜を削る必要がある。*削る=地鉄がむき出しになるので、耐食性が落ちる - SPCD
メッキを施さないといけない製品には、もってこいの材料。プレス加工においては、建材に使用。
ステンレス
- SUS304(非磁性)
最も多く使用されている素材。耐食性に優れ(SUS430よりさび難い)、強度も強く、加工性に優れている。プレス、建材、家電モーター部品に使用。 - SUS430(磁性)
SUS302に比べ、安く耐食性や強度も劣る。建材に使用。
アルミ
- 金属の中で最も軽量。耐食性にも優れている。加工性がよいが、傷はつきやすい。仕上がりは綺麗。主に建材に使用
銅
- 熱伝導度が高い。赤茶色の金属。鉄よりさび難い。プレス加工では、電気部品に使用。